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2009/5/25 月曜日

太田龍さんを偲ぶ

Author: 早見 慶子

5月19日に太田龍さんが別次元へ旅立った。そのことを思うと昨年太田龍さんと対談できたのは奇跡に等しいことだった。

本当は早く出版したかったけれど、企画が整理できず、そのままになっていた。太田龍さんはまるで大学教授のように、一人で論理的に話すから、私との会話はまるでかみ合っていなかった。彼はとても穏やかで、かわいいとさえ思える子どもっぽさがあった。

私は彼の思想はとても論理的でしっかりとしいるが故に、現実にそぐわないときは新しい仮説をたてて、突き進んでいった人だった。そうであるが故に誤解されやすかったと思う。

だって爬虫類人という概念をいち早く日本に持ってきて、本で紹介したのが太田龍さんだ。けれどかつて地球が平たんだと思われていたときには、遠くまでいくと船が崖から落ちてしまうと恐れられていたのだ。水平線の向こうに消える船。どこに落ちてしまうのだろう?

太陽の周りを地球が回っていることだって、かつてはウソだと思われていた。

その目で見える科学の限界に挑戦したのは、西洋人だった。そして地球がまるいことを証明しようと遠くアメリカ大陸まで旅立っていったのだ。

今では地球が丸いということを疑う人はいない。なぜなら船や飛行機で一周することができるからだ。

だから宇宙人と出会いたいと未知の領域にチャレンジする西洋人がいろんな宇宙人と出会い、語るのは普通のことだ。

グレイやプレアデス、火星や金星、オリオン星の人やバジャールとコンタクトを取っているのはやっぱり西洋人だ。

そんな中で爬虫類人を想定できる度量のあるのは太田龍さんぐらいなんだろう。宇宙人ファンならレプタリアンという言葉はよく知っている。もちろん太田龍さんは地球の生物発展史、人間の歴史がどこから残酷なことをするようになったのかを研究した上で、矛盾を解決するために宇宙人の意識が介入したと語っている。

けれどこの見解は霊的なことを提言しているほとんどの団体が認めている事実だ。太田龍さんの直感は鋭いからいつかこのことは明らかになってくるに違いない。

もちろん太田龍さんは最初は共産主義者で、共産党員だった。人間の意識を経済と生産力の発展に狭めてしまった共産主義。雄大な大地から生まれたのに、生産力の発展によって自然が意味あると理解してしまったマルクス。

だから東洋的に自然と共存するのは、低い知性なんだと勘違いされてしまったのだ。

人間は知識を知識のために使うことによって、自らを害虫にしていしまったのだ。

太田龍さんは豚や牛を殺して食べるために飼うことを批判した。それは低い知性の存在は高い知性に支配されることで価値があると誤って解釈し、人間をも家畜のように扱うことを直感したからだった。

すでにそういう時代はやってきた。多くの働く人が築いた会社のマネーは巨額の株を売買する人たちに持っていかれるしくみになってしまった。

だから大手はリスクを下請けに押しつけ、休みなく働く人々はまさに奴隷のような人生になってしまったのだ。

太田龍さんはこの借金をさせ、儲けていくシステムをやはり直感によって気づいていた。人を支配するためには個人を借金で生活させ、国も借金によってすいつくしていく金融システムをいち早く批判していた。

それに家畜の反対だけでなく、動物実験をも反対していた。太田龍さんは食事だけ健康のために菜食を主張する人より一歩進んでいた。ガンジーが動物への虐待を悲しんで口にしなかったのと同じ理由だ。

製薬会社の行なう動物実験。自然食で治そうとする人は動物実験なんてなくても古来の知恵で健康になりえる。

ところが製薬会社は動物を虐待し続けてきた。それは人間をも。

私は朝のニュース(午前5時半ごろ)偶然起きてたまたまかけたチャンネルで豚インフルエンザは実験室でつくったウイルスであるとオーストラリアの学者が発表したのも聞いた。

エイズのときも遺伝子操作によってつくられたウイルスであると公表した学者が、その意見を支持する政治家、家族ともども暗殺されたため、運動を頓挫せざるをえなかった事実がある。

それは精巧な顕微鏡で観察すれば、すぐにわかる話なのだ。豚インフルエンザのときもタミフルの研究をしている学者が公表した。

公表した学者はタミフルの実験のためにつくったウイルスとそっくりで、外から何かを加えられた形跡があると語っていた。

さて、製薬会社は薬をつくるだけでなく、ウイルスや病気に感染させる薬をつくっていることをどでほどの人が知っているだろうか?

実験に使われるマウスはどうやって病気を作るのだろうか? 血栓を起こす薬、癌を起こす環境、エイズに感染させたり、インフルエンザに感染させて、治験データを出しているのである。誰か一人の悪意があれば簡単に外で感染を引き起こせてしまうのだ。

ところがこの報道は多くの人が見る時間帯に意図的にシャットアウトされてしまっている。どうしてだろう?

そういう納得できない問題に太田龍さんは切り込んでいった。ただ不平不満を語る反対派とは違った意識の幅広さ。彼は与えられた情報に反応する知識人と違い、情報で矛盾があるとなぜなのかを自分の頭で考えた人だ。

まだ早い死であったけれど、太田龍さんの伝えたかったことをきちんと人に伝えることができたらと思う。

何とか対談したものを本にできるようにがんばろうと思う。

太田龍さん、とてもすばらしいお話をありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。

早見慶子


 4月24日に中川文人さんに誘われて、集会に参加した。この集会に向けては恩田君からも何度かメールが来ていた。とても力を入れていたのだろう。

 恩田君はトークのセンスがあるのかずっとしゃべり続けている。相方といいコンビだった。漫才と違うのが法政大学の当局を批判している点だ。

 集会をしている学生たちが、大学の中に入ろうとしたとき、警備員の人が一人ひっぱられて闘う側のほうに押しやられて、戦闘的な学生たちに囲まれてしまった。とても人のよさそうな若い人である。左翼も警備員のバイトをする人は多いことを思い出した。ひっぱられた人のイヤホンはもみ合いの中で、落ちて取り返すことはできなかった。

 ちょっと気の毒な感じがした。

 この法政大学の運動の中心はもちろん中核派である。文化連盟の人たちはノンセクトだ。恩田君は一見すると右翼かはたまた暴力団かと思える形相だが、心の中はとても暖かなハートの持ち主だ。弱い者をホッておけず、強いものに戦いを挑む勇敢な学生だ。

 私はあまり被害者的な書き方をしたり、他人をけなすのはイヤなので、ここでは、恩田君にエールを送るようにしたい。

 彼は名指しで逮捕されたから、ノンセクトでは珍しい存在だ。だからそれほど大物と判断されたということである。これは誇らしいことではないだろうか?

 それに活動する人にとって逮捕はとても鍛えられる空間だ。熱が出たり、取調べもいろいろ大変だろうけれど、その中で、多くの仲間がみんな闘ってきた場所ということだ。蟹工船ブームで有名になった小林多喜二だって刑務所を体験していて、いい文学を送り出してきた。

 今は重信房子さん、和光さん、それに麻原彰晃を始めとするオウムの人たちなどいろんな人が入っている。

 だから恩田君もそういう人と同じ立場になって交流できる可能性だってあるということだ。刑務所に入れば、人の心の痛みだってさらに理解しやすくなる。人間の器が大きくなるはずだ。

 かつてカクマルも朱徳も活動が忙しいから、刑務所で問題を整理したり、読書の時間をとれるので、とてもいいと語っていた。もちろん、取調べが長いだろうから、大変だろうけれど。

 だから、がんばってとエールを送りたい。

 この集会を見て、私が活動していた頃、戦旗派の人は「中核派は若い活動家を逮捕されるような活動に積極的に動員し、固めていくという戦略みたいだ。浅草橋のゲリラで捕まったのは二十代の活動家だ。戦旗派は逮捕されることは権力にとって好都合だから、逮捕される戦いをして、逃げて捕まらないことが方針だ」と語っていた。だから逮捕されるのはトレーニングをしていないということだから、誰も同情してくれない覚悟でのぞめ、と。

 あの時代は、ゲリラがあったから、逮捕されることで、組織構造をバラしてしまう人は、将来のある若い人のほうが多かったせいもあってそういう方針だったのだろうと思う。

 中核派の若い人たちは、今も元気ハツラツのように思った。ただし、「動労千葉」の旗は出さないほうがよかったのではないだろうか? あくまでも法政大学の問題なのに、あれでは支援というより、積極的に中心に出ている行動ではないだろうか? 

 大切なのは法政大学の人たちが主役であることを忘れないことだ。脇役を演じる精神的強さがないと、誤解され続けるに違いない。