早見慶子の十条日記 » 2007» 11月

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 いよいよイベントに参加する。大きなアリーナにでクッションを持っていく。座椅子があるといいと言ってたけど、そんな巨大なもの日本から持っていくのは大変だ。

雑貨売り場でユウジくんと同じ座椅子を10ドル弱で購入する。とてもコンパクトなので持ち運びに便利だ。ちゃんと手で持てるようになっている。

ユキさんの車で現地到着だ。初めてのラムサの学校。

さて、ラムサってどんな存在なんだろう。

彼は古代アトランティスに生まれ、一度だけの人生で肉体を放棄した存在だ。だから輪廻転生が絶対であるという価値観も幻想だという。輪廻転生があったとして、何回も転生をしていくと、だんだん成長できるようになるんだというイメージを私たちは持ちやすい。

しかし、すべてはその人がどういう価値観を持つかの問題らしい。つまり、転生を何回もしないと成長できないと思っている人、あるいはいろんな時代のいろんな文化を体験したいと思っている人は何回も転生しやすい。

肉体次元を何度も体験すると、自分の魂はもともと自由な存在であったということを忘れてしまいがちだ。現に多くの人は輪廻転生でさえ、ありえないと信じていることだろう。

でもちょっと考えてみてほしい。この世がすべてだとしたらどんなに寂しいことだろう。あの世があっていろんな惑星、別次元の存在、地獄もあれば、天国もある。アメーバも体験できれば、神さえ体験できる。そういうふうに考えれば何て楽しいだろうってワクワクしない?

このラムサは最初から聖人ではない。アトランティスの差別のひどい時代、差別され虐待される側に誕生した。そして多くのの人が抵抗する勇気さえ自分にあることを忘れてしまい、なされるがままであったという。

その状況に対して奮い立ったラムサは闘いを挑み、多くの人々が彼に従う。その中で多くの人の命も奪われていった。

虚しい。これが解放なのか?

虐待されてきたことへの復讐がどうでもよくなっていく。つまり人を殺すことで満足感が得られることはなかったのだ。

そんなある日、戦に勝つことへの執着がなくなったのか、刺されてしまい、瀕死の重傷を負う。彼は自分で下の世話もできない状況になる。風の気持ちよさが彼の心のなぐさめだ。

風になりたい・・・

ずっとラムサは風になろうとした。そう、どんなに自由に世界中をかけめぐることができるだろうか。静まったり、吹き荒れたり自由ではないか。そして捕まえることのできない存在。

おお、私が下にいる。私の魂が肉体から飛び出ることに成功したのだ。何という素晴らしい世界。

ラムサは風になった。

そして風の素晴らしさを人々に訴え続けた。多くの人にとっては風になるなんて難しい。だって、「自分が風になれるわけないじゃない」と信じているからだ。

ラムサはそれからいろんな世界を見てこの地上にチャネリングというカタチでJ・Z・ナイトを通じていろんなメッセージを運んでいる。

過激派であった私でも受け入れてくれそうだ。J・Z・ナイトはジャンヌ・ダルクとして生きた前世を持った女性だ。聖人であり、悪女。そう、人は自分を越えた存在をどう呼んでいいかわからないから、さまざまに評価する。

人の評価より、どう自分が生きたいかが大切なのに、人は他人の評価だけを気にするようになってしまったようだ。

だから私も過激派という「人が私に与える評価」に囚われない人生を送りたい。それはあらゆる存在が神から生じてきたが故に可能であり、自由に生きていいということだ。何と素晴らしいことだろう。

私はラムサがとても気に入った。キリストを愛したようにラムサを愛す。教会の凝り固まった格式。新しい学校は手探りの素晴らしさがある。

何とか職場の休みをとってきたイエルムはとても田舎で、静かな町だ。

巨大なアリーナも生徒たちが築き上げた成果らしい。ステキなホテルとは違う、野生的な香りのする世界。このアリーナで役千人近い世界中の生徒とシュラフで寝泊りをする。

このワクワクする瞬間が始まるのだ。


 初めてアメリカの地を踏む。シアトルの空港に着いたとき、成田空港より小さいので驚いた。現地でユキさんとドッキングする予定だったけれど、忙しかった私は彼女のメルアドも聞かず、他人任せだったので、同じ便に乗っているユウジくんとロビーかどこかで待ち合わせればいいと思っていた。

ところが、どこを探してもユウジくんがいない。私は係の人にどこか待つ場所あるか聞く。そんなこと言われても係の人は困るばかりだ。待ち合わせ場所はいっぱいある。出口だっていっぱいある。ユキさんの顔も車も知らない。

探しているうちに1時間経過。置いていかれたかもしれない。ユウジくんの携帯も外国では圏外だ。日本語のできる係の人はすでにいなくなっている。その辺の人に英語でラムサの学校はどこか聞いてもわからない。住所を示すものがないからだ。

頼りなるのは「プレリーホテル」だけだ。これもシアトルから遠いイエルムの地だ。現地の発音も正確にわからない。

そんなときやっとユウジくんに発見された。

よかった。これラムサのイベントに参加できるのだ。

ユキさんはイエルムが気に入って、現地でお母さんと一緒に住んでいたらしい。90日ごとビサの書き換えに行っていたということだ。

今はカナダ出身のカレシとパートナーになり、アメリカの居住権を得て楽しい生活をしている様子。

ユウジくんは香港のイベントで知り合った仲間で、優しい性格の美容師だ。

プレリーホテルは75ドルかかるけれど、部屋をシェアリングするので半額ですんだ。日本の場合一人いくら、という勘定だけど、1部屋の料金だから得した感じ。コーヒーも飲み放題で、スカパーが入っている。

だからいろんな国の放送を聴けるし、映画も見れる。ディスカバリーやナショナルジオグラフィック、ヒストリーチャンネルだってある。なんて思いつつ、シェアリングした、いち早く到着したしいちゃんと、一緒におしゃべりタイムを過ごす。

食事のお昼はイタリアレストラン。私はミートスパゲティのスモールを頼む。サラダもたっぷりついている。コーヒーはもちろん飲み放題で、お店の人がマメに入れに来てくれる。

しいちゃんはピザのスモールで、ユウジくんはミートスパゲティのレギュラーだ。スモールのピザはとても大きくて食べきれない。残したら店員がパッケージを持ってくる。テイクアウトするのが常識らしい。

確かに食べ物をソマツにするのはよくないと親に教わったっけ。

夕飯は日本でいうファミレスのようなお店に入った。そこで、もっと早くからイベントに参加していたノビューオとルミくんにバッタリ会う。

ノビューオとルミくんは香港で出会った楽しいカップルだ。それ以来何回も会っている友だちだ。彼らは香港で初めて会ってから、パートナーになり、いつもいろんな世話をやいてくれるいい人だちだ。

彼らは帰るところだったので、私たち3人は食事をとる。近くにいたアメリカ人が話しかけてくる。確かオレゴン州から来た歯科医師だ。今はデンティストと言わず○○Drと言うらしく、理解するのにちょっと時間がかかった。

おいしい食べ物を教えてくれた。三人で、チキンとビーフの料理、サラダをもらう。それでも多くて残してしまった。やっぱりアメリカは大食いの国なのだ。私たち日本人は小食なのだ。そのせいか私たち日本人はどんなにメタボリックが疑われてもスマートに見えてしまう体型だ。

もしかしたら、ニューヨークあたりに住むアメリカ人はもっとスマートなのかもね。

あのおなかの大きさはとてもまねできない。でもその分心も広くノビノビしている人たちで、楽しいひとときが過ごせた。